Marilyn

東京物語のMarilynのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
3.9
初めての小津安二郎作品。

尾道に住む老夫婦が東京に住む長男と長女に会いに上京するが、仕事も忙しく邪険に扱われてしまう。2人を唯一温かくもてなしてくれたのは戦死した次男の嫁の紀子だった。

ごく普通の家庭の何気ない出来事を描いた作品でしたが、話が進むにつれて不思議と見入ってしまいました。ジム・ジャームッシュが小津作品に影響を受けたというのに納得。でももっと若い時に観ていたらつまらなく感じたかも🤔そしてわりと全員棒演技だったのが気になったけど、この時代の役者さんはこんな感じだったの😅?

家族や親子について考えさせられる作品でした。特に実家から母が来てる間に観始めたので、タイムリーで身につまされる思いでした😅親と過ごせる時間は限られていると分かっていても、自分の生活を優先して親に冷たい子どもたちを観て私も反省しました😓

でもこの長男と長女はちょっと冷たすぎるし、特に長女の志げが心がない感じがして両親が可哀想でした。自営業だから融通きくだろうに、1日ぐらい仕事休んででも時間を作ってあげたら良かったのに☹️あの熱海の宿もひどかったな。。
やっと家族団らんみたいになったのがお母さんの一件の後というのも😢そこでの志げの発言には正直ドン引きでした💦

義理の娘の紀子がめっちゃ良い人!
義両親の相手を押し付けられたにも関わらず、嫌な顔一つせずに精一杯のおもてなしをしてあげるし、デキた嫁であり天使でした🥺✨
演じる原節子も古風な美人でハマり役だった💗
彼女が出てなかったら、もう少しスコア低めだったかも😅
終盤の末っ子の京子ちゃんと紀子の会話の雰囲気が何か好きで、そこだけずっと観ていたかったです笑

約80年前の日本の生活を知れる貴重な作品でもありました。まだ新幹線がなくて夜行列車だったり、近所との距離が近くてプライバシーもないような感じだったり😅紀子の家の台所が他の家と共有だったのにはびっくり😲


「まだ観てないん会」参加させて頂きました!今回も私の応募作品✨
小津安二郎監督は名前は知ってたものの敷居が高い感じがして敬遠していたので、観る機会を頂けて良かったです😊
小津作品、他にもHuluで配信されてたので観てみたくなりました。
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