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東京物語のcamusonのレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
4.5
小津安二郎の作品を見るのは、
5年前にみた「彼岸花」に続き2作目ですが、

5分もたたずに、その世界に引き込まれて、
安心して映像に身を委ねられてしまうから不思議です。
映像の語り口の妙なのでしょうね。

「子の親離れ」というシンプルなテーマですが、同時に奥が深い。
大きなテーマを据えつつも、
相変わらず、日常の何気ないおかし味を
ディテールとして織り込んでいく丁寧な仕事です。

(メモ)
ばあさん役の東山千栄子が60過ぎなのに対して、
じいさん役の笠智衆は当時まだ50歳に達してないのですよね。驚きです。
長女役の杉村春子と2歳しか違わないのですね。
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