快

東京物語の快のレビュー・感想・評価

東京物語(1953年製作の映画)
2.9
低い位置から全体を映す固定カメラはどういう意図で使われてるのかよくわからない。

志げが特に魅力的に感じた。両親に対して不平不満を口にする感じが、観てる側としては笑える。さらに最後の方では人一倍涙するシーンもありそのギャップが面白い。

大学進学時に地方から上京してきて気軽に親元には帰れない且つ親との関係があまり良くない自分としては、たまに親が東京に訪ねてきても特別もてなすことはしないので、平山家の親子関係はまるで自分のことを言われているかのようだった。逆に、私は両親よりも伯母と仲が良いので、実子よりも義理の子である紀子の方が周吉ととみの面倒をみてくれる感覚がなんとなく理解できる。

京子と紀子は登場人物の中でずば抜けて感じのいい人として描かれているが、親子関係の崩壊を描くなら優しい人は紀子だけで十分だと思う。わざわざ実子の京子を登場させた意図が知りたい。

大学の授業で観なければならなかったので観たけど、あんまり面白くはなかった。自分が若すぎて実感が湧かないのかなー
快