もちお

東京物語のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

東京物語(1953年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 初鑑賞です。
 以前から気になっていた作品です。
 苦い物語でした。

①良かったところ
・独特のリズム
 発言している登場人物をメインに据えた構図が多かったです。
 表情が伝わりやすかったです。
 観ている私が話しかけられているようで、没入感がありました。

・おばあちゃん
 序盤から死の予感がありました。
 孫に将来を尋ねるシーンが意味深でした。
 淡々と進む作品ですが、緊張感がありました。

・絶妙に嫌な空気感
 険悪というわけではありませんが、親を疎んじている描写が生々しかったです。
 それでいて息子も娘も悪い人ではなかったです。
 絶妙なバランスでした。

・紀子さん
 血縁者ではない方が親切というのは、ある程度納得できました。
 距離があるからこそ、穏やかに接し続けられるのかなと思いました。
 ただ、いい人すぎるようにも感じました。
 終盤で悩みを吐露していましたが、全体的に穏やか過ぎないかなと。
 少し不気味にすら感じました。

・おじいさんが1人に
 哀愁がありました。
 何とも言えない気持ちになりました。

②気になったところ
 終盤で説明的に感じることがありました。
 姉への不満を述べる妹。
 血縁者よりも他人の方がという話。
 それまでの描写で伝わっていたので気になりました。

③まとめ
 いい映画でした。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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