ええ方。わたしらは幸せな方。
方ってなんだろう。。
田舎から見たら、東京に出て医者になったり、店を構えたり、周りの人に自慢できるようなわかりやすい功績をあげることは、それだけで親孝行なのかもしれな…
東京にやってきたおじとおばをあまりよく思わない孫たち、忙しくて厄介者のように扱う息子と娘、見てて少し悲しくなってくるが息子達の気持ちも分かってしまう…
人間関係がリアル 家族と家族になった人で…
このレビューはネタバレを含みます
ジャパニーズサイコ
戦後アメリカ的な立身出世が優先される時代
自分のことで手一杯
自分にメリットのない利他的で美しい行動を取ることが無駄で、非効率とされている
こうした東京的な価値観を持つ長男…
終戦から「もう8年」と台詞にあるので、映画の時代設定はこの作品の制作年と同じ1953年なのだと分かり、なんだかとても興味深かった。
だって第2次世界大戦だよ、焼け野原にバラックが建ってた東京がたっ…
人間味に溢れすぎている。人間を描くのが上手い。
この時代にしか撮れないだろうなという家屋の感じ、それが起因する優れた構図があれば逆に今に通ずる家族・血縁の問題や、戦後的な本音と建前の問題(これ自体…
登場人物みんなが自分の意思を持っていて、自分の足で立っている印象だった。話し方も語尾がしっかりして言い切っているのがかっこいい。
原節子のみが老夫婦に優しく接していたのは、血が繋がっていないからこそ…
本音と建前の交ざり具合がすごい。
大阪で途中下車した老夫婦の会話シーン好き。哀愁漂わせ、子ども達の文句を言いながらも、まぁこんなもんかと2人で語り合う姿がいい。
まぁ、幸せなほうじゃのう。
幸せ…
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