小津安二郎監督
67年前の映画だが家族、親子がテーマの本作は筋の古さを感じない。テーマがテーマだけにそれは普遍的なものだと時を経て証明している。
せっかく息子夫婦の家に来たのに邪険な扱い。
紀子役…
謙虚な姿勢を持ち、お互いに気を使い合うコミュニケーションスタイルのこの時代にもし自分が行けば、息苦しさを感じるだろう。
会話シーンにおいて、ショットの切り替えが頻繁すぎやしないか。登場人物たちの会…
奥さんにも言わない本音を昔の同僚には吐露しちゃう父、義母に言えなかった本心を義父には打ち明けられた紀子、兄姉への不満を義姉に聞いてもらう京子。
子どもたちの前では終始ニッコリ三日月笑顔の父が、同僚…
過去視聴
おじいちゃんおばあちゃんのこととかを思い出して切なくなって、僕が今何かをしてあげれるかと言ったら何もしてあげられないし、生きてる間に人生の成功を収められるとは限らないし…。
まあそう言う…
はじめてちゃんと小津安二郎の映画を見ました。独特の棒読みというかつっけんどんなセリフ回しは断片的な映像で知っていましたが祖母役の東山千栄子さんだけは感情を込めたセリフでした。
東山さんだけ小津監督よ…
このレビューはネタバレを含みます
小津監督独特の台詞の言い回しとテンポ感は決してリアルな人間の会話ではないのだが、それが不思議と現実感のある日常をうまく演出している。
「ああ、いや、どうも」の会話だけで、画面に引きつけられるこの小津…
めちゃくちゃ叙情的で上品な物語だった....
静的なショットの連続で額縁構図が続くので実在する家族の物語を垣間見ているような感覚になる。その一方でイマジナリーラインを割りまくったりバストアップが基…
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