ヤスマサ

危険な遊びのヤスマサのレビュー・感想・評価

危険な遊び(1993年製作の映画)
3.3
人気子役のマコーレー・カルキンが、従来のイメージと異なる悪役を演じたサスペンス・ホラー。
母を亡くして叔父夫婦に預けられたマーク(イライジャ・ウッド)は、一見良い子な従兄弟のヘンリー(マコーレー・カルキン)に邪悪な裏の顔があることを知り、度を越す危険な遊びに恐怖を感じていく。

2人の少年には、身内の「死」という共通する背景がある。
ヘンリーに違和感を覚えたマークが、大人たちに何を訴えようと、常にその背景を前提に見てしまうため真摯に受け止められず、またヘンリーの狂気的な悪戯を看過してしまう。
子供が故の恐ろしさ、苛立たしさが散りばめられているストーリーだ。
仕方のない結末かも知れないが、逆の選択も面白かったのではないだろうか。
ツリーハウスに登るシーンや絶壁のシーンなど、かなり危険なショットを本人が演じていて驚かされる。
少年2人のカラダを張った演技に、評価を底上げしてしまう作品。
ヘンリーの妹コニー役に、実妹のクイン・カルキンが、キャスティングされているのも注目。
ヤスマサ

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