癌家系

喜劇 競馬必勝法の癌家系のレビュー・感想・評価

喜劇 競馬必勝法(1967年製作の映画)
3.8


万年平社員の谷啓が、社長に競馬の腕を見込まれて指南役を頼まれたことから始まる大騒動、という感じの話。

当時の競馬場の感じが見られるのが楽しい。ずいぶん今は綺麗になっている。馬券もあんな紙屑感があるとは。当然自動券売でもない。そういうものが見られるのが嬉しい映画。

賭け事に熱くなる心理みたいなものが結構描かれていて、社長の金で競馬をするようになった後、競馬に関する熱が冷めていく感じがいい。
競馬をやったことがあまりない僕からすると、あれ、なんだか谷啓に元気がなくなってきたな、と思って見ていると、その理由があとからわかる感じ。なるほど!なんて思わせられる。

俳優は予想師の伴淳三郎が最高。
本当に勝負師の目をしている。
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