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喜劇 競馬必勝法のLEONkeiのレビュー・感想・評価

喜劇 競馬必勝法(1967年製作の映画)
2.5
アジア電機のぐうたら万年平社員ナベちゃん唯一の趣味は競馬で、大井競馬場で偶然出会った面識のない社長さんに馬券必勝法を伝授し意気投合。

しかしその社長さんはナベちゃんの会社の社長だった…。

平社員と社長の関係は『釣りバカ日誌』と全く同じ筋立てで始まるが、ギャンブルの怖さとスリルをコミカルに描くコメディ。

ぐうたら社員が『釣りバカ』シリーズの課長〝谷啓〟と言うところが面白く、予想屋〝伴淳〟の人情味溢れる姿は稀代の役者だと感心する。

この時代は大井競馬場も溢れんばかりの観客で賑わい、多くの人々は決して裕福ではなくとも情熱が有る。

競馬の神様〝大川慶次郎〟も登場し何だか嬉しい。

もし競馬必勝法が本当にあるとしたら、それは馬券を買わないこと。

競馬に限らずギャンブルは日常では味わえない勝った時の高揚感が強烈に記憶に残り、例え負けても次は勝つだろと根拠のない理想を抱き人間の脆さと弱さを露呈する。

考えて見れば人生もギャンブルみたいなものだ。

ある意味そこが日常と非日常の狭間に在るロマンとも言える..★,
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