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チョイト姐さん思い出柳のout1のレビュー・感想・評価

チョイト姐さん思い出柳(1952年製作の映画)
3.5
涙を堪えながら歌う関千恵子も素晴らしかったのですけど、
小夜福子の凛とした歳を重ねた美しさにやられたなあ。
山村聰の出番が遅いので、高島忠夫と関千恵子の物語かと思いきや、
クレジットの順番通り、山村聰と小夜福子の贖罪であり、プラトニックなセカンドチャンスの物語で映画は閉じられる。
清川虹子と柳家金語楼の掛け合いも、派手な演出に見えて、主役を活かすアクセントになっているし、
金の力で、関千恵子に迫る田中春男が十八番のいやらしくもヘタレな男を演じていて最高。二度反復する間の悪いタイミングで現れる男とのやり取りが素晴らしい。
ヤクザな威勢の伴淳三郎もいつにも増して、お茶目で、
多幸感に溢れる作品だった。
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