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希望の乙女のmitakosamaのレビュー・感想・評価

希望の乙女(1958年製作の映画)
3.6
東映YouTubeにて。 美空ひばり主演のミュージカル映画だが、物語は至ってシンプルだ。

北海道の田舎から歌手を夢見て上京したサユリ(ひばり)。
先ず上京の船上で不自然に失礼な男と口論になる。これが若かりし高倉健。もう後で再開して良い感じになるのがバレバレ(笑)不自然すぎるってば。

そして上京するが、頼りにしていた先生(山村聰)は妻に先立たれスランプ中。これまた不自然に辛く当たる。後々優しくなるくせに(笑)
近所のジャズバンドと歌を歌い周り、メジャーデビューへ。
案の定プロデューサーだった健さんとも仲直りするし、先生とも和解するぜ。

話は簡単だが、その分は歌のパートが盛り沢山だ。
中盤なんかほぼ歌しかない。まぁ、ミュージカルなんてこれくらいシンプルで丁度良いのかもね。

と思って調べたらなんと企画と原案は美空ひばりの母親だ!生涯マネージャーとしてステージママだったという母親だが、この映画のプロデュース力は中々かも。

そして途中でバンドに加わる青年が美空ひばりの弟だ。この時は未成年のようだが、この後にヤクザになる弟だろ…。

というか。この時の美空ひばりが21歳だと!貫禄エグいなー!既に女王の風格があるよ。歌の上手さはもちろん存在感が半端ない。そして思いのほかグラマーだ。

演歌も民謡も何でも歌えるひばりだが、今作ではジャス系の曲に絞ってるのも良い。改めて昭和の歌姫のレベルの違いに震える。
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