kazマックスグローバーレッド

ノミ・ソングのkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

ノミ・ソング(2003年製作の映画)
3.7
ニューウェイヴ音楽。1970年代後半から1980年代前半という特定の時期に大衆音楽とは違い過ぎる歌やスタイルで発想が多種多様のロックでポップな音楽。


「芸術か、異常者か、奇人か?!」
「歌う変異体(ミュータント)」
などと新聞に書かれ、アルバムの発売こそロックオペラ「ボヘミアン・ラプソディ」に遅れをとったが70年代のNYアンダーグラウンドでは既にロックとオペラを融合したパフォーマンスで密かに人気があり、異形の両性具有と呼ばれたクラウス・ノミのドキュメンタリー映画。

幼少の頃にエルビス・プレスリーとマリア・カラスのレコードを聴き、両方の虜になったノミ少年。白塗りにV字の髪型と肩の出たタキシードがトレードマーク。

ジョン・ベルーシやエディ・マーフィーを輩出した伝説のお笑い番組『サタデー・ナイト・ライブ』ではデヴィッド・ボウイとも共演して「Man Who sold the World」を披露。

「ノッミ、ノッミ、ノッミ、ナァ〜♫」って、その歌声はチョケてソプラノを真似したくなってしまう。「Nomi Song」や「Total Eclipse」のニューウェイヴ楽曲がクセになりそうな『塩の魔人』です。