セッセエリボー

チチカット・フォーリーズのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)
4.1
こわいだった。でも神学的妄言無限垂れ流しおじさんの背後の三点倒立にクローズアップしていく画面の意味置き去り感がすばらしく、ドキュメンタリーの真実性云々の次元をワイズマンが初期から超越していたと評されるゆえんが少しわかった気がする。結構手の込んだ編集やカメラワークを色々やっているのにそれが個々の真実性の議論へ向かわず、アメリカが内包するひとつの典型的症例としての「チチカット・フォーリーズ」というショーへと昇華されていく、この作風をワイズマンは近作に至るまで続けているように思う(そんな見てないけど)。