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地下鉄(メトロ)に乗ってのkazu1961のレビュー・感想・評価

地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)
3.4
▪️JPTitle :「地下鉄(メトロ)に乗って」
ORTitle: ※※※
▪️First Release Year : 2006
▪️JP Release Date : 2006/12/21
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-325 再鑑賞
🕰Running Time : 121分
▪️Director : 篠原哲雄
▪️Writer : 石黒尚美、(原作)浅田次郎
▪️MusicD : 小林武史
▪️Cast : 堤真一、岡本綾、大沢たかお、常盤貴子

▪️Review •••••••••••••••••••••••••••••••••
🖋浅田次郎の原作がめちゃくちゃ良かって号泣しただけに、映画化に対して期待が大きすぎたのか、公開時に少し残念に思った記憶が甦ります。それは多分、多くのタイムスリップするプロットがあるにも関わらず、その説明が映画ではなされないために、連続性や意味を把握しづらかったからだと思います。原作では小説だけあって細かな説明が当然ありますもんね。。。

🖋それでも所々に浅田次郎ならではの脚本の素晴らしさが光る部分があります。特にクライマックスの岡本綾演じるみちこのシークエンスにはあまりにも切なすぎて涙が溢れました。そう、みちこ自身が自分の出自を知り、そして恋が叶わぬ恋と知った時に取った行動は。。。そこでの行動のもととなる心情の切なさはかなりのものでしょうね。。。そしてこの頃の岡本綾の透明感や陰のある危うさが同居した、その存在感にに魅入ってしまいます。(好きな女優だけに、この後ほぼ引退同様になったことは残念です。。。)

🖋 本作、浅田次郎の同名原作を篠原哲雄監督が映画化したファンタジー・ストーリーで、タイムスリップを繰り返し、衝撃的かつ感動的なラストに向かって進む、その脚本は秀逸です。地下鉄の不思議な出口を通じて過去へとタイムスリップしてしまった主人公が、若き日の父と出会うことで確執を抱えたままの父と和解していく姿を描きています。

😢物語は。。。
いつもと同じ会社からの帰り道。地下鉄を降りて駅の階段を上がると、そこはオリンピック開催に沸く昭和39年の東京でした。真次(堤真一)に突如訪れた、現実とも夢とも信じがたいタイムスリップ。真次と真次の恋人みちこ(岡本綾)とともに過去へ戻り、そこで若き日の父(大沢たかお)とその恋人お時(常盤貴子)出会います。時空を超える旅を続けるうちに明らかになる、父の真実の姿。そして真次とみちことの間に隠された、驚くべき秘密。それは、二人の愛に過酷な選択肢を突きつける、あまりにも切ない運命でした。。。

▪️Overview (映画. comより)
人気作家・浅田次郎の同名小説を堤真一主演で映画化。営業マンの長谷部真次は、仕事帰りの地下鉄の駅で、父が倒れたとの連絡を受ける。気難しく威圧的な父とは高校卒業と同時に絶縁しており、長い間顔を合わせていなかった。地下道を歩きながら、父とケンカして家を飛び出したまま帰らぬ人となった兄を思い出す真次。そんな彼の前を、亡き兄に似た人影が横切る。後を追って地上へ出ると、そこは兄が死んだ昭和39年の東京だった……。
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