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地下鉄(メトロ)に乗ってのbluetokyoのレビュー・感想・評価

地下鉄(メトロ)に乗って(2006年製作の映画)
2.9
2024年4月21日 21:00~ J:COM 
タイムスリップものなのか夢オチものなのか。雰囲気的には、ALWAYS 三丁目の夕日みたいな感じ。堤真一さんも出ていることだし。タイムスリップものとしては、それなりに整合性がとれていて面白いし、ノスタルジックでいいのだけど。うーむ、しかし、なんとも納得できんのだよな。原作が悪いのかな。そもそも、主人公に、当たり前のように愛人がいるっていうのは、タイムスリップなんかよりも、よほど引っ掛かるし、平気でスルーしてしまうのも、ちと受け入れがたい。さらに、父親にも愛人がいるし。

簡単にあらすじ。
主人公の長谷部真次に、父親で、小沼産業の社長の小沼佐吉が、入院したという知らせ。
脱税とか収賄とかで騒がれると、いっつも入院だからな。こんどはなにをやらかしたんだ、クソおやじは。と真次は意に介さない。

しばらくすると、タイムスリップ。昭和39年某日。この日、真次の兄の昭一が交通事故で亡くなったのだ。そのときの父親、佐吉の冷たい態度で、真次は頭に来て、家を出て縁を切ったのだ。で、そこで昭一に会う。

次のタイムスリップは戦後。佐吉は怪しい闇屋をやっている。愛人に時子がいる。佐吉は、アムールと呼ばれていた。

次のタイムスリップは、戦争中、佐吉が出征するとき、さらに満州で戦っているとき。

次のタイムスリップは、再び、昭和39年某日。兄の照一は交通事故で亡くなる。
愛人のみち子も一緒にいて、ダイニングバー、アムールに行く。アムールは、時子がママだった。
で、どうやら、みち子の母親が時子であるらしかった。時子は妊娠していて、おなかの子どもがみち子であるらしかった。
そのとき、店に、佐吉が入ってきた。

別れ際に、みち子は時子を抱きしめたまま、階段を落ちていった。時子は流産した。ということで、みち子は消滅した。

で、結局のところ、真次とみち子は、異母兄妹ということになる。それで、愛人なのか、ということは、なぜか、スルーされている。

原作はどうなっているのかわからんけど、映画化するにあたって改編してもよかったんじゃないかな。
映画になってしまうと身もふたもないことになってしまう。
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