HidekiIshimoto

裸足のイサドラのHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

裸足のイサドラ(1968年製作の映画)
4.5
ヴァネッサ・レッドグレーヴが相当良かった。やっぱり伝記映画の傑作『ジュリア』で俺の青春に焼き付いた名女優。イサドラ・ダンカンといえばモダンダンスの始祖。モダンといえばクラシックバレエの型をぶっ壊したやつ。その始祖となれば当然本人も相応にぶっ壊れてるわけで、けどイサドラというかヴァネッサのぶっ壊れ方は根が明るい感じで微笑ましい。完全に右脳だけで踊ってるみたいなダンスだけど、昔NHKで観たイサドラ当人のダンスより魅力的で、なんかひっくるめてイサドラ・ダンカン本人よりイサドラ・ダンカンらしいと言いたくなる感じ。なかなか激動の人生だけど、徹底して自分に対して自由でもありで、日本では一番叩かれるタイプの人生だと思う。叩くタイプの人もしっかり出てきて、時代と場所が変わっても1ミリも変わらない叩き方で、自由そのものが敵化した不自由な人生を垣間見せてくれる。