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裸足のイサドラのkazukiseraのレビュー・感想・評価

裸足のイサドラ(1968年製作の映画)
3.4
なぜこうもタイプではないだろう作品を観たかというと
ダニエル・マニヴェル監督作品のフランス映画「イサドラの子どもたち」を観たかったからだ。
モダンダンスの始祖として知られるイサドラ・ダンカン(1878〜1927)。
まず、私はイサドラを知らない。なのでこの1968年作品、イギリス映画「裸足のイサドラ」で彼女の事を知る事から始めた。
20世紀初頭、舞踊の世界に革命を起こしたひとりの女性の物語である。
冒頭、小さな少女がかわいらしい鏡に向かいこう言う。
「私、イサドラ・ダンカンは、12歳の誕生日に誓います。私は芸術と美の追求に身を捧げ、独身を貫きます。結婚はしません。真実と美に反するものには絶対に従いません。誓いの印に両親の婚姻証明を燃やします」
蝋燭の火でゆっくりと燃えてゆく婚姻証明。
それを眺める少女イサドラ。
もうこの時点で彼女がどんな人柄なのか多少はわかってくる。
この映画自体は、そんなに好みではなかったのだが、回想録から描かれるその時々の物語で、イサドラという人柄、思想、そして彼女が成し得たことは大体わかる。
先に見てよかった事は、間違いはない。