ゆうな

セールスマンの死のゆうなのレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1951年製作の映画)
4.0
ミュージカルの題材にあったので観てみた。
古い白黒映画。
人間の嫌な所が全部詰め込まれてる様な映画だった。過去の栄光に囚われ、息子に身の程以上の夢を託しプライドが高く、過干渉だけど倒れても手を貸さず、亭主関白で男尊女卑。
妻だけが勇敢で芯があり愛が溢れてた。

陽が当たらず育たない場所に必死に種を撒く。人生とかけ合わせてる様で悲しかった。
死を持ってでも息子からどうしても立派な父と思われたかったのだろうなって心痛くなる。

どう助ける道があったのか考えるけど良い道が見つからない映画ってとても辛い。
地道な努力や誠実さ、つまづいても何度も立ち上がって、目の前の事に目を背けず精一杯になる事が必要なのだと思う。

2022.34
ゆうな

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