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セールスマンの死のlordanthonyのレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1951年製作の映画)
3.8
切ないというか、哀しい話。主人公がセールスマンである設定はそこまで強調されず、あくまで親子の話が軸にあって、親が子に期待してしまう構図はあまり現代と変わらないのだと感じた。親子でもそうでなくても、人に自分の願望を投影するのは勝手だと第3者的に見ると思うのだけど、そう思ってしまうこと自体はしょうがないのだろう。老いていく様、まわりに冷たくされていく様は物悲しかったし、あまり他人事に見えなかった。

人の上にたつとかどうとか、お金を稼いでるかどうかとか、やはり男は虚栄心みたいなものを少なからず気にして生きていて、そのこと自体が哀しい気もした。どうしたら彼は幸せになれたのだろう。
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