星一

セールスマンの死の星一のレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1951年製作の映画)
3.1
ずっと気になっていた映画で演劇作品。

セールスマンをしている主人公、ウィリーの過去の生活の記憶に取り憑かれているようにも見える様は、ジワジワと終わりに蝕まれているようで目が離せなかった。



ウィリーは過去の輝かしい生活を取り戻すことを願うも、事態は徐々に悪くなっていく。
彼の息子、ビフもテキサスや様々なところで働くがうまく行かず、帰ってきても何もうまく行かない。
もう一人の息子、ハッピーに関しても女たらしで遊び呆けている。

そんな中でも彼は家族の再建のためにもなんとか金を作ろうと、自らの死を選ぶ。



タイトル通り、これはセールスマンの死の話。その死を選ぶまでの過程が見ていてとにかく苦しくなる。主人公や息子たちの生き様は問題あるが、まあ何とも不条理。

ラストシーンを見ると、奥さんの気持ちが痛いほどよくわかった。何とも悲しい物語。
星一

星一