mikoyan358

セールスマンの死のmikoyan358のレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1951年製作の映画)
2.5
2009/12/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
実直に生きてきた徐々に行き場を失い、仕事がなくなり、金がなくなり、親子の信頼もなくなり...主人公が幻想を見ているシーンが突然始まったりするが、壊れていく様子が手に取るようにわかる効果がある。どんどん正気を失っていくさまを名優フレドリック・マーチが好演しており、観ていてかなり嫌になるほどリアルな閉塞感が辛い。自分も(モノを産み出すという仕事の中では)かなり根無し草に近いほうなので、その行く末は強く身につまされた。昔からある原作で映画自体も古いが、この苦しみと怖さは今の時代にこそあてはまる気がする。
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