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セールスマンの死のShoseiHのレビュー・感想・評価

セールスマンの死(1951年製作の映画)
4.4
プライドと過去の栄光から逃れられない「幸福」な家庭を求める老衰したセールスマンの父。
金にまみれた尊厳とその尺度で持って執拗に息子にくだらない「偉大な人生」を期待してしまう。
そこに放蕩息子ビフのアツい一撃「親父は単なる行商人にすぎない。僕は偉くなどならないから期待しないでほしい。僕はクズだ、クズなんだよ。」
そう言ったところで何十年もその尺度を神聖化して信じて生きてきた父はその言葉を真っ直ぐに受け入れられるはずもなく無残にも錯乱してしまう。

営業社蓄を極めすぎると擦られすぎて価値観の多様性を認められない悲壮感溢れる老害になってしまうぞ。
親よ、期待しないでくれ!
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