ホリグチ

大野一雄 ひとりごとのようにのホリグチのレビュー・感想・評価

4.5
日常で「言葉を話すこと」に始まりも終わりもないのと同様に、大野一雄の舞踏には始まりも終わりもない。タイトルに込められた意味はそう解釈できる。
カメラマンであり監督でもある大津幸四郎のどっしりと対峙したカメラワーク。この映画はその辛抱強さに大きく支えられていて、だからこそ大野一雄が人を魅了する静謐な輝きがみごとに収められているのだと思う。
当時95歳。身体が不自由になってもなお、祈りを込めるように踊り続ける姿を観ていると、心の一番奥のほうまで想いが響いてくる。
ホリグチ

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