「それで弾が2発作れる
台湾解放の最後の2発になるぞ」
ある夫婦の人生物語。
本当に見応えがあった。
飾らない演技と演出に惹き込まれる。
目まぐるしく変わる時代と家族構成。
ただ変わらない、愛。
「古いものほど反動的とされる」
馬鹿じゃないのか。
激動の時代。共産主義も反革命も解放軍も、どこに付けば幸せがやって来るのか。市民の生きようとする力を利用する歴史に腹が立つ。
対して土の上で懸命に生きる人々には尊敬しかない。家族だけでなく、仲間の友愛のかたちも素晴らしかった。
思想は根本から違うがこれはもう仕方ない。それに今の自分が甘いだけな自覚もある。全てに優しくありたい。
「鍋を供出したら食事はどうすれば?」
「共産主義だから何も心配いらん。町に共同食堂ができた。腹が減ったら食堂へ行け。肉でも魚でもたらふく食えるぞ」
これが本当だったのには驚いた。
政治って難しい。これも平和の形。
「いつか毎日餃子や肉が食えるようになる」
毎日スーパーで何でも買える現代はほんとにとんでもない時代なんだと痛感する。先人たちが夢見た時代に生きている自分。なんか、頑張ろってなる。
序盤の福貴はクソすぎて話にならん。
鳳霞の可愛さったらもう、どうしよう。
こんなに笑顔の可愛い娘のためならどんな事にも耐えられる気がする。そんで時が来たら「もちろんだ 2人が望むなら」って娘婿に言って夜になったら奥さんの前で泣きたい。
生きることの重さと辛さ、そして素晴らしさをこれほどまでに感じることができる。大切にしたい一本。
人生はほんとに巡り合わせ。
何度も涙が流れました。
読んでくれてありがとう。
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「ご勘弁を 今の貴方の命では一文にもなりません」
「男の子が産まれたら貴方を戒めにする」
こんな事言われたら立ち直れん。
「貧乏は金では救えない」
「貧民でいい それで何よりだ」
「明日額に入れるわ 壁にかけましょう」
「それが良い」
革命軍の証明書を2人して乾かすシュールなシーン。その他にも微笑ましい2人のやりとりが好きだった。
「この鋼鉄で大砲の弾が3発できる」
そーゆーのやめよーよ。
意味ないて。