タイトルで活着って書いてあって調べてみる。活きるという動詞というよりは生きている状態を指し示すような言葉?
私にはそちらの方がしっくりときた。
生きてるだけで物語になる。
理不尽なことや不条理なことが社会や人間関係、習慣や文化のせいでたくさん起こるけど、どんな時でも人生や世代がとめどなく紡がれていることを、何を語るでもなく教えてくれていたような気がした。
ささやかな幸せ、大きな悲しみ。紡ぎ続けてさえいればいつかは自分たちのなかで咀嚼され理解されるものなのだと信じたい。
チャン・イーモウ監督。初恋が来た道の監督なんだ、って観た後に知ったのだけれど、素敵な作品を作る人だなぁとしみじみ思った。