あぁ、切なくもたくましい。食事のシーンが良い。まさに「活きている」という感じ。
しかしたったひと世代でこんな激動(と言うほかないだろう)の時代を生きた中国の凄まじさ。蒋介石→毛沢東と政権が移り、紅衛兵による知識階級の弾圧…結局膨らみきって実体を無くした大義の前に潰されるのは、いつも最も弱い人たちなのだと痛感する。そしてご飯を一緒に食べ、子供の頃の写真があることのありがたみ。これっていくら写真がデジタルになろうが、意外と変わらないことなのかもしれないと思う。視線は愛だから。
ちょうどいい長さのいい映画でした。コン・リーが美しい。