283

ロッキー3の283のレビュー・感想・評価

ロッキー3(1982年製作の映画)
3.5
ん!?この曲聴いたことあるぞ〜という感動から始まるロッキー3。「Eye of the Tiger」は本作の主題歌だったのねー!

アポロとの再戦から数年。チャンピオンとして防衛を重ねていく中名実共にスターとなったロッキーに挑戦状を叩きつけてきたのはクラバーだった。今作でもロッキーを守ろうと戦いを回避していたミッキーを説き伏せて防衛戦に臨むがゆったりした練習を続けて危うさが滲む。試合前の小競り合いの最中ミッキーはクラバーに押し出されてしまった衝撃で心臓病を悪化させて寝込んでしまう。まともな練習をせず、ミッキーもいないロッキーはわずか数ラウンドでマットに沈む。ロッキーらミッキーの基に駆け寄るが、病院に連れて行くまもなく息を引き取る。

王座とミッキーを同時に失ったロッキーに手を差し伸べたのはアポロだった。この登場シーンはカッコ良かった…!試合後の願いを叶えることを条件にトレーナーを受け持つという。

ハングリーさを取り戻すためにアポロの始まりの地、ニュー・オーリンズで鍛え直すが失意から抜け出せないロッキーは走り込みの途中で立ち止まってしまう。そこに駆け寄るエイドリアン。…ここの、海をバックに二人で話すシーンが最高に良かった。失うことを恐れていること、自分の実力を勘違いしていたこと、ミッキーはどう考えていたのか…そんな思いを吐露するロッキーに対して、ミッキーの気持ちを汲み取りながらロッキーを立てて、負けて全てを失っても0からやり直そうと語るエイドリアン。はぁ…最初の内気な彼女とは別人のたくましい彼女の言葉に涙が出てしまった。

蘇ったロッキーは見事クラバーにリベンジを果たすが、その後の展開でアポロの願いを叶えるのだが、それはロッキーとの観客も審判もいない二人だけのマッチアップだった!いやぁ、ここも良かったよなぁ…

アポロのカッコよさやチャーミングさ、徐々にいじられキャラになるポーリーなど、前述のエイドリアンももちろんだけどキャラクターが魅力的で面白かった!

クリードの第8ラウンドの始まりだったか。ロッキーがクリードに本作を回顧して救われた旨を語るシーンを思い出した。そうか…こういうことだったのか!
283

283