甲子園の魔王

狂った一頁の甲子園の魔王のネタバレレビュー・内容・結末

狂った一頁(1926年製作の映画)
2.1

このレビューはネタバレを含みます

100年前の映画ながらかなりアヴァンギャルドな作品。

たしかTwitterで能面の踊り子が踊ってるシーンが一時期話題になってて、それからずっと気になっていた作品。

原作は川端康成だが、いかんせん無声なうえ字幕もないのでストーリーはwikiなどに頼るしかない。
wiki情報によると映像での表現にとことん拘った作品らしく、確かに白黒であるにも関わらずインパクトの強いカットが多い。が、結局活弁士をたてなければ成立しない構成になってしまい当時は「映像だけで完結してなくて草」と批判を受けたという。いやマジでそれなですわ。

活弁込みでの上映とかあれば評価は大きく変わったと思うが…セリフのない会話シーンを見続けるのはなかなか苦痛だった。
精神を壊し隔離された妻を側で見守る夫。割れた茶碗が暗示するように不可逆で切ない関係性が興味を惹くだけに、細かな意図を汲み取ろうにも映像だけでは汲み取りきれないのがもどかしい。
甲子園の魔王

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