パン

狂った一頁のパンのレビュー・感想・評価

狂った一頁(1926年製作の映画)
3.5
俺が観た限り最も古い邦画。
1926年の作品か…

本作は1920年に公開されたカリガリ博士を代表とするドイツ映像主義の影響が垣間見える。
まさに前衛芸術。
それにしても映画というものへの大衆理解がまだまだ十分ではない大正最後の年にこれだけの映画を作るという試みは凄いなと思う。

当時のほとんどの人がこの映画を理解出来なかっただろう。
しかし本作は紛れもなくアート系の映画だ。
映像や動きで情緒的な表現に成功してると思う。

まあただ映画の設定とか細かい部分を見ると正直微妙かな。
映画鑑賞というより映画史の研究をしてる気分になれる。
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