教育困難校に配属された新任教師が、校内を牛耳っている不良グループと対峙するうちに、自身の暴力性を表出させてしまう。校内暴力問題を受けて製作された、カナダ産のバイオレンス映画。イケメン化する以前のマイケル・J・フォックスが出演している。
「教師による体罰禁止」が絶対的ルールとして敷かれている世界線の物語。「悪ぶることがカッコいいと思う年頃」の問題児によって、自己のプライベートを脅かされた教師が、怒髪天を衝いてガチギレしてしまう。
登場する不良生徒は、「生徒」という立場を巧みに利用する、ズル賢い畜生キャラになっている。筆者は「最終手段としての体罰はアリ」という思想をもっているため、教師側に肩入れしながら鑑賞することができる。
クライマックスに入ると、清々しいほどの血みどろスプラッターが展開。不思議なことに不良生徒の悪役ぶりにも拍手を送りたくなってくる。余談だが、テレビ放映版では「E気持ち」でお馴染みの沖田浩之が、不良生徒の声をあてていたような記憶がある。
