MoscatoBianco

にんじんのMoscatoBiancoのレビュー・感想・評価

にんじん(1932年製作の映画)
2.0
劇中で主人公一家がメロンを食べていて驚きました。
ワイが子どもの頃(大昔ですが、それでもこの映画よりははるかに最近)、メロンは入院しない限り食べられませんでした。入院すれば誰かがお見舞いで持って来てくれます。それくらい贅沢品でした。

この一家けっこう裕福です。家政婦さん雇えるくらいだし、父は村長候補だし。

子ども3人いて、上2人(長男と長女)は可愛がられていますが、母の勝手な理由で次男(兼末っ子、主人公、にんじん)は母から(も兄姉からも)嫌われています。父は家族の誰とも友好的ではありません。

「家族とは共感のない人々が罵りあいながら同じ屋根の下で暮らす所」
← にんじんが学校の作文(?)で書いた家族の定義です。なかなかうまいこと言いますね。

にんじんの行動がやや突拍子がなかったりします。精神的に追い詰められていることを表現しています。
でも、もっとはるかに厳しい映画を何本も観ているので、そんなに? って気がしました。
良くない慣れ。
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