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ジェイソンX 13日の金曜日のtransfilmのレビュー・感想・評価

ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)
2.9
西暦4015年。木星に移住した人類は、
かつての故郷であった地球探索計画を開始した。
「ノアの箱舟」と名付けられた宇宙船に乗り、人類が地球という惑星から木星への移住を始めたのは、今からおよそ1000年前のことだった。
はるか遠い昔 (今となっては、それが本当に現実のことであったかどうかも定かではない)地球は海と豊かな自然に囲まれ、この銀河系で最も美しい惑星であったそうだ。しかし、人類が木星移住計画を開始した1000年前には、化学汚染によってほとんどの生物が死に絶え、ほんの一握りの生き残りたちが住む死の惑星となっていた。

地球の汚染ははるか昔から問題視されていた。しかし、当初は異常気象、北極の永久凍土が部分的に崩壊するなど、小さな出来事しか起こっていなかった。
それが、まるで突然ふってきたがのことく、人類にとって大きな異常をおよぼすようになったのは950年前のことであった。
まずは森の鳥たちが次々と死んでいき、次は植物が枯れていった。連鎖するように、牛や豚といった家畜たちが死んでいき、そして次にはいよいよ子供たちが。。
といったように、死の連鎖は急激に、そして深刻な状態で広がっていた。急に窮地に立たされていたことを悟った人類は、各国の首脳を集め、即座に緊急的な対策を始めたが、もはや地球を救うには手遅れであり、また他の惑星に移住する計画を練るにも十分な時間がなかった。
「ノアの箱舟」はまるでつぎはぎのように生き残った生物たち、そして過去の英知を集め、木星へ飛び立った。
このため「ノアの箱舟」には、過去の地球の歴史についての記録は全くのせられなかった。このことが、木星で文明を築き上げた人類に大きな謎を残すことになった。

私たちは、一体地球で何をしてきたのか。
私たちは、一体何者なのか!

こうして、過去の歴史に回帰する、かつての故郷、地球への旅が始まったのであった。


【confidential】
地球探索計画  4015/11/13
これは、地球探索計画に参加した宇宙飛行士であり、かつ考古学者でもあるジェフとレイチェルの会話メモである。

レイチェル「地球にたどり着いたわ。ここは、集合住建築物・・マンションと呼ばれていた建物の一室のようね」

ジェフ「地球人たちの生活に関する記録を得ることはできないか」

レイチェル「ええ、あったわ。ここに。」

ジェフ「なにがあった」

レイチェル「ノート。ノートとは、木を薄い四角形に切り取って、束ねたもの。地球ではこのノートに日々の生活を記録する習慣がったそうよ。」

ジェフ「それは、まさに私たちが求めているものだね。そのノートにはなんて書いてあるんだ」

レイチェル「そうね、、とても古い言語で書かれているわ。。でも何とか解読してみる。。」

レイチェルは、言葉に詰まりながらも、ノートの解読を始めた。
以下がレイチェルによって解読されたノートの一部である。
損傷が激しく、解読不能だった文字を◆で表す。

「とらんすふぃるむの日記 2015/11/13
今日は13日の金曜日なので(補足1)◆を◆た。
既に◆たことがある気がした。自分が◆が人間を殺害しまくるのは相変わらずで(補足2)、ただ舞台が◆に変わったというだけだった。
もういい加減、◆には飽きたけど、かれこれ3年間、13日の金曜日が来るたびに◆るという習慣を続けているから、もう最後まで◆ないとやめられない!!

はあ、、、続きはまた、13日の金曜日の時に・・。」

補足1: 13日の金曜日は、地球人にとって不吉な日であったことが別の記録から明らかになっている。2015/10/13は13日の金曜日であった。

補足2: 今では考えれないことだが、かつて人間が人間を殺すという出来事が起こっていたそうだ。・・信じられないことに!

(ジェフの推測によるメモ)
ときおり損傷が激しくて読み取れない文字があるが、全体の内容を把握するには十分だと考える。
このとらんすふぃるむは、13日の金曜日が来るたびに人間を "殺って" いたのだ!なんと恐ろしい!
これは地球人の野蛮さを知る、貴重な歴史的記録であると考える。よってここに保存する。4015/11/13 ジェフ
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