超空間コベ

柳生武芸帳 片目の忍者の超空間コベのレビュー・感想・評価

柳生武芸帳 片目の忍者(1963年製作の映画)
4.0
今回は、近代戦要素が色濃い
ドンパチ集団時代劇!☆
はじめ観た時は、少し違和感に
戸惑った。

500の手勢と、2500丁の連射式
エスパニヤ銃が手ぐすね引いて
待ち構える、難攻不落の砦。
十兵衛率いる柳生一門忍群は、
果たしてこれを突破できるか?

彼等の裏で活躍を見せるのが、
松方演じる若き忍者・小五郎。
シリーズでこれまで演じてきた
役とは違い、ちょっと泥臭さの
ある青年。

とにかく敵の火力が圧倒的で、
もうずぅっと銃弾が飛び交って
いて、その中で悉く命を散らす
柳生忍群。

「これが柳生魂だッ!!」
鬼の形相で満身創痍の十兵衛。

…ハッキリ言うと、この合戦の
兵力は、忍者である必要が全く
無かった!!!☆

彼らのフィールドである“闇”に
忍んでの、術を駆使した暗殺や
特性を活かした活躍など皆無。

夜が明けて、身を潜める陰も
無い白日の荒れ地で、銃弾の
飛び交う中、死のホフク前進。

最終的には、敵味方双方がほぼ
全滅という凄まじい展開!
死屍累々。静寂と空虚。

「柳生一門に、手向けの言葉は
無い!これで“忍”の巻の使命は
終わったのだ…!」

…いや、使命というより、コレ
柳生一門自体の終わりじゃね?
十兵衛先生…。☆
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