君の名は、いや俺の名は？記憶を失うも、体が覚えている元諜報員ボーンの逃避行。
静の場面からの素早く激しいアクション、9.11後の現実の世界情勢を反映したシリアスなストーリーは00年代映画界に与えた影響は大きい。
『グッド・ウィル・ハンティング』ほか繊細なイメージをウリにしていたマット・デイモンが一転、硬派な主人公を演じ、激しいアクションを披露した。
冷戦も遠い過去となりアメリカ一強の時代、CG全盛の荒唐無稽な物語が繰り広げられハリウッド大作が多くを占めるように。
本家007などの作品群とは対照的に、自分探しの旅路を歩む主人公の共感性とリアリティが受け入れられ、スパイ・アクション映画を「ボーン前後」に二分する作品に。
