yoichiro

娼婦マヤのyoichiroのレビュー・感想・評価

娼婦マヤ(1949年製作の映画)
3.5
10月9日 DVDで鑑賞。
原作は戯曲だという、売春街の娼婦と船員の恋物語で、いわゆる社会の吹き溜まりの人間模様を描いているのだが、生々しいというよりもどこか神秘的なムードが漂う不思議な作品。ストーリー自体は救いもない陰鬱な展開なのに、暗いというよりもミステリアスで一種の寓話的な印象。登場人物の中に謎めいたインド人が登場するが、ソ連の「アジアの嵐」の主役だったブリヤート人俳優のヴァレリー・インキジノフだった。主人公の娼婦とこの神秘的なインド人の存在が、全編に謎めいた雰囲気を与えている。
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