原題: New York, I Love You
ニューヨークという街の、人々の人生の、切り取られた一コマ一コマが美しい天然石の様な輝きを放っていました。
ストーリーとして解釈に悩むものもありますが、そんな事はどうでもいい、感覚で素敵だと思えるものばかりです。
自分は特に、イヴァン・アタル監督の二作品がお気に入りでした。「路上で口説く男」(イーサン・ホーク、マギー・Q)、「レストラン外で喫煙男女」(ロビン・ライト・ペン、クリス・クーパー)
他作も全て魅力的で『パリ・ジュテーム』よりもこちらの方が時に短編同士の繋がりもあり、また11作という数も程良く、一つの作品として上手くまとまっていますね。
本作のようなタイプの作品は、好みが分かれるのでしょうけれど、自分にとっては大好きな街の一つであるニューヨークを、フィクションでありながらノンフィクションのように見せてくれたことが大きな魅力でした。