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ニューヨーク、アイラブユーのRyuのレビュー・感想・評価

3.4
アメリカ ニューヨークを舞台に“愛”をテーマにした様々な短編作品からなるオムニバス作品。

様々な国から12人の監督が参加。やはり国が違うからか、色んな種類の作品がありました。オムニバス作品にはなりますが、ちょっとだけ繋がっていたり、群像劇な一面もあります。
日本からは岩井俊二が参加しております。アニメ「DEATH NOTE」のポスターがあったり、オーランド・ブルーム演じる音楽家が「ゲド戦記」をテレビで観てたり、日本要素が垣間見えます。作品としても、この映画の中では、好きな方ですね。顔も知らない相手との関係は何だか岩井俊二っぽいなぁと思いました。
ナタリー・ポートマンが演者としても監督としても参加しています。演者として参加した作品の方は、宗教を超えて心を通わせるお話で、こちらも中々良き。監督をした作品は子守りをする黒人青年のお話で、切なさと温かさを感じる作品でしたね。
他にも様々な作品があり、どれもこれも、笑える箇所があったり、切なさ募る場面があったりしてイイんですが、如何せん、ひとつの作品の時間がかなり短いので、よくわからない作品もあったり、印象が薄い作品もちらほら。
キャスト陣もかなり豪華なものとなっており、これも魅力のひとつですね。イーサン・ホークが女性をめっちゃ口説くんですが、その口説き方がセクハラレベルMAXで笑っちゃった。それを上手くかわすマギー・Q。お話としては別だけど、そんなマギー・Qに1本食わすクリス・クーパー。そんなクリス・クーパーに1本食わした と思いきや⋯なロビン・ライト。こんな感じで、有名どころな役者たちがニューヨークで、ちょっと小洒落たやり取りをしてるのだけで絵になりますね。
ニューヨークの街並みもおしゃれで、これまた絵になります。
様々な作風が入り乱れており、ひとつの尺も短く、1本の映画としてはとっちらかった印象ですが、ひとつひとつの作品は、味のあるものもあって、そこそこ楽しめました。
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