つるみん

約束 ラ・プロミッセのつるみんのレビュー・感想・評価

約束 ラ・プロミッセ(1999年製作の映画)
4.0
【約束しておくれ、いつまでも生き続けると】

10歳の少年マーティは癌を患い入院中。しかし彼は常に元気で看護婦も手を焼くワガママわんぱく少年であった。高齢者病棟に行った時、動くことも喋る事もできない老人ベランと出会う。ただの良い遊び相手だとして喜ぶマーティ。それを厄介だと思うベラン。しかし2人はいつしか言葉がなくとも心が通じ合うようになり…。

本作で面白いのは、動くことも喋る事もできないベランの心の声を中心に話が進むという点。つまり劇中に出てくる登場人物たちは勿論その声は届かないが、観ている我々には届いているという訳だ。

わんぱく少年のマーティがする悪戯。それに嫌々ながらツッコミをいれるベラン。会話はしていないが、この2人の会話劇が本当に面白い。思っていたよりもコメディチックな作品だった。

また完全に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』オマージュもあるのでファンの方は是非!

人の優しさに気付く温かい仏映画だった。
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