OneEyedJOKER

動物と子供たちの詩のOneEyedJOKERのレビュー・感想・評価

動物と子供たちの詩(1971年製作の映画)
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本作、まず衝撃的な冒頭で始まる。
が、そこは青春映画。
それは夢だった…と言うオチ。

舞台は「ボックス・キャニオン・ボーイズ・キャンプ〜お宅の“ボーイ”を送ってくれたら“カウボーイ”にして送り返してさしあげます」という看板が掲げられている。そこはアリゾナ。

カーペンターズによる同名のテーマ曲も切なく響く。

テーマは『少年たちの一夏の冒険を描くロードムービー』である。

西部版【スタンド・バイ・ミー】といったところか。

本作のスタンリー・クレイマー監督はこの映画のためにカーペンターズに曲を発注。本作にアテ書きされた歌なのだ。だから歌詞が映画のメッセージそのものズバリを言語化している。

少年たちが入っているサマーキャンプが実にアメリカ的だ。
悪い意味で。
まるで、勝ちに行く根性のない奴はダメだ、意志の弱い奴は人生の負け犬だ、とでも言わんばかり。

ここで少年たちの行動の意味が明らかになってくる。

そして ラストにはまた衝撃が待っている。

【スタンド・バイ・ミー】の様に万人ウケする様な作風では無いが、隠れた名作
青春映画ではある事は間違い無いと思う作品だった。
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