本作、まず衝撃的な冒頭で始まる。
が、そこは青春映画。
それは夢だった…と言うオチ。
舞台は「ボックス・キャニオン・ボーイズ・キャンプ〜お宅の“ボーイ”を送ってくれたら“カウボーイ”にして送り返してさしあげます」という看板が掲げられている。そこはアリゾナ。
カーペンターズによる同名のテーマ曲も切なく響く。
テーマは『少年たちの一夏の冒険を描くロードムービー』である。
西部版【スタンド・バイ・ミー】といったところか。
本作のスタンリー・クレイマー監督はこの映画のためにカーペンターズに曲を発注。本作にアテ書きされた歌なのだ。だから歌詞が映画のメッセージそのものズバリを言語化している。
少年たちが入っているサマーキャンプが実にアメリカ的だ。
悪い意味で。
まるで、勝ちに行く根性のない奴はダメだ、意志の弱い奴は人生の負け犬だ、とでも言わんばかり。
ここで少年たちの行動の意味が明らかになってくる。
そして ラストにはまた衝撃が待っている。
【スタンド・バイ・ミー】の様に万人ウケする様な作風では無いが、隠れた名作
青春映画ではある事は間違い無いと思う作品だった。