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動物と子供たちの詩のkirioのレビュー・感想・評価

動物と子供たちの詩(1971年製作の映画)
3.7
激しい銃撃音
次々と殺されていくバファローの群れ
その光景に、血を流して倒れていく子供達がフラッシュバックする
こんな不穏な場面から本作は始まる

それぞれの事情ででサマーキャンプに参加した6人の孤独な少年たち
彼らは激しい体罰といじめから逃れて、「ライフル場のバファローを助ける」という目的のため冒険に出る
だがその末路は、大人たちの暴力を前に衝撃的な結末を迎える…

周囲に溶け込めない少年たち、大人の理不尽さに反抗する少年など、後々「スタンドバイミー」を彷彿させる内容ではあるが、その旅路には心苦しいほと悲壮感が漂う

「名もないヒーローの死」「宗教的な犠牲」など、旧来のアメリカ社会に反抗の姿勢を見せる、当時の空気感がよく踏襲されている
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