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今そこにある危機のYYamadaのレビュー・感想・評価

今そこにある危機(1994年製作の映画)
3.6
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ○: 超常現象なし

◆作品名:
今そこにある危機 (1994)
〈CIA分析官: ジャック・ライアン③〉
◆サスペンスの要素:
・南米の麻薬カルテルの一掃と
 捕虜兵士の奪還

〈本作の粗筋〉
・麻薬撲滅に成果を上げられないアメリカ大統領は、南米の麻薬カルテル一掃を指示。
・CIA副長官代行を任命されたジャック・ライアンはカルテルの全容を調査していたが、承認なしに他国へ軍隊を派遣するという陰謀を知ることになる…。

〈見処〉
①シリーズ第3弾。
 真実と向かい合えるのは愛を知る者―
・『今そこにある危機』(原題: Clear and Present Danger)は、1994年に製作されたアクション・サスペンス。
・原作はトム・クランシーの同名小説。『レッド・オクトーバーを追え!』『パトリオット・ゲーム』に続く、ジャック・ライアンシリーズの映画化第3弾。前作に続き、ハリソン・フォードが主人公のジャック・ライアンを演じる。
・本作では、CIA副長官代行を任命されたライアンが、南米コロンビアの実在の麻薬王をベースとした架空の麻薬カルテルを調査する裏側に暗躍する政界の陰謀が描かれている。前作よりも、アクション規模と政治的な駆け引きの場面が増した、緊張感溢れる作品である。
・なお、本作でウィレム・デフォーが演じる南米コロンビア駐在のCIA工作員、ジョン・クラークは、原作シリーズで人気が高く、マイケル・B・ジョーダン主演の2021年公開の『ウィズアウト・リモース』の主人公としてスピンオフ作品が製作されている。

②結び…本作の見処は?
◎: 本作中盤のテロリストによる襲撃シーンや、終盤の捕虜兵士奪還シーンは、近年の作品でも模写されるような、典型的なアクション・サスペンスの場面。本作が公開された約30年前は、新しかったはず。
○: 登場する麻薬王は、NETFLIXドラマにもなったエスコバルそのもの。近年多い麻薬カルテル作品が好きな人は、たまらない作品だろう。
▲: ホワイトハウスの内部は敵だらけ。捕虜兵士救出のため、単身で南米に向かう、まるで『Twenty-four』のジャック・バウワーのようなジャック・ライアン。シリーズ中、最もムチャな設定が目立つ作品でもある。
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