和桜

ママの遺したラヴソングの和桜のレビュー・感想・評価

ママの遺したラヴソング(2004年製作の映画)
4.0
疎遠だった母の訃報。親の喪失や確執を抱える娘が故郷へ帰り、母の友人たちと出会い暮らすことで立ち直っていく。よくある話だけど、台詞や風景がとにかく美しい。

スカーレット・ヨハンソンという女優の名前を強く意識したのがこの映画で、あの不安定な少女役から今では立派な母親を演じているなんて感無量。アベンジャーズでは大黒柱的な存在を担い、『ジョジョ・ラビット』ではユーモアと信念を兼ね備えた本当に格好いいお母さんだった。こんな成長を見せてもらえるのも映画の醍醐味だと思う。

さらにこの映画、ジョン・トラヴォルタの白髪頭で老いた酔っぱらい文学教授という役どころもめちゃくちゃ良い。個人的にトラヴォルタって脳筋というより『ソードフィッシュ』みたいな知的で頭の切れるキャラのイメージが強いから、こんな役をもっと演じて欲しいな。
ヨハンソンと白髪トラヴォルタのダンスや掛け合いも本当に好き。あまり評価は良くないけど思いで補正とロケーションと役者の力で大好きな映画。
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