しょくもつせんい

西部戦線異状なしのしょくもつせんいのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

戦争に行って命を落とす意味はあるだろうか。
戦争に行くことが名誉であるという幻想から解かれた主人公だったが、命令のためにまた戦地へ向かう。

当時の雰囲気のなかで、戦争に行かないという選択肢はなかっただろうし、誰も行かなければ戦争に負けてしまう。
全ては国のため。

現代で働く我々も同様な気がする。
何のために働くのか。
働かない人はダメなやつだという雰囲気で、怪我の診断の代わりに、精神病の診断をされるまでは働かされる。

現代も幻想なのだ。しかし現代は仕事を辞めても罰せられることはない。
命や生活の尊さに気づく人が増えることを祈るしかない。