ロク

西部戦線異状なしのロクのネタバレレビュー・内容・結末

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

教師に英雄だ祖国の為だと扇動され浮き浮きと軍隊に志願した学生達が戦地の過酷さに心身が削られていく。
約5分に渡り音楽もなくひたすら轟音と叫び声が響く爆撃・銃撃シーンは凄まじく家で観てても家に帰りたい…と思わされるほどの威力でした。異状大ありです。

戦場で地獄を見た者と戦場へ行っていない者との温度差。何も知らずロマンのようなものを感じる者や物知り顔で一気に攻め落とすようアドバイスをする者もいるが実際はそれどころじゃない。塹壕で寛いでいる時すら爆撃音は鳴り響くし友達は死ぬ。常に死と隣り合わせというありふれた言葉が染みます。ただただ無情で鑑賞後にえげつない余韻が残ります。
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