サトタカ

西部戦線異状なしのサトタカのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(1930年製作の映画)
3.6
ネトフリ版の「西部戦線異状なし」がよかったので、その勢いで1930年版も鑑賞。
原作は世界恐慌吹き荒れる1929年に出版された反戦小説で、この映画はその翌年の公開。よくこれだけ迫力のある戦争シーンを作れたものだと感心した。
愛国心を説く老教師にそそのかされ、意気揚々と軍隊に入る若者達。新兵の教育係は、普段は腰の低い郵便配達員だったが、軍服を身につけ、練兵場に出ると鬼軍曹に豹変。しかし彼は出征前夜の若者たちに逆襲され、見ているこちらもスカッとできる。ただスカッとできるのは序盤のこのエピソードだけだった。
ドイツ対フランスの過酷な塹壕戦は見ていてつらい。戦争に出ず、机上の理論を振りかざす老教師や酒場のおっさんたちには怒りを覚えた。
有名なラストシーンは数ある戦争映画の中で白眉だ。
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