佐藤克巳

エレキの若大将の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

エレキの若大将(1965年製作の映画)
5.0
グレープサウンズ時代に火を付けた歴史的作品であり、若大将シリーズの頂点でもある、新進の岩内克己監督が現代感覚溢れる清々しい青春映画に仕上げた傑作。併映の「怪獣大戦争」ゴジラと共に青大将田中邦衛のシェーに象徴的な五輪後の転換期で、田能久が倒産となった65年は一時的不況だったがV字回復しその後昭和元禄を現出した。エレキ合戦で「夜空の星」の加山雄三の歌声と寺内タケシのサウンドにはぶっ飛んだ思い出。それに日光での星由里子とのデュエットの名シーンから生まれたヒット曲「君といつまでも」が巷で聞かない日は無かった。また黒沢年男と松本めぐみ、加瀬邦彦が初々しい。
佐藤克巳

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