フレームをすごく贅沢に使っているなと思った。これが映画における余白の技法?
両脇の建物が画面の3分の2を占領してたり、右半分が暗闇で覆われてたりと。だからこそ登場人物が暗闇の中の蝋燭の火みたいに小さ…
「なんで死んだん。」その問いは光のように
屈折して手をすり抜ける。
ゆみ子は、その「なぜか」を噛みしめ、のどにひっかけながら生きていくしかなかった。
けれど、郁夫にとって死は、お腹がすいてご飯を食べ…
静かな映画だった。
人が死ぬ理由なんてわからない
わからないけど、どうしてとやっぱり考えてしまい
負のループにはまってしまう。
その気持ちがいたいほどわかってしまう。
これがデビュー作、あちこちにち…
筆者が本作の構図と色彩に圧倒されたのは、本作の終盤の、ある一シーンである。傷心に駆られたゆみ子が外に佇んでいると、ゆみ子が住む村で死者が出たのであろう。その死者を弔う葬列の一行が、小雪が降る中、彼…
>>続きを読む基本真っ黒な喪服のような服を着ている江角さんだけど、アンゲロプロスさながらの美ショットを駆けていく子供たちのシーンを経て、柔らかな色彩を纏う。力強く掃除をしたり、動きにも躍動感が出ていく。(そのシー…
>>続きを読む隣のおじいさんのテレビの音が大きいとか、
あまりにも日常の些細な描写だけど、是枝さんの作品は人と人と写すものだから、すごく重要な気もしている。
そして、そのキーパーソンのおじいさんは姿を見せないとい…