主人公が身近な人が忽然と消えて行くというトラウマを抱えて新天地で生きていく映画だった。
主人公の状況は特殊ではあるが、昔あんなに仲が良かったのに忽然と消えてもう手の届かない場所へいった友人がいたりと…
人は自殺する。特別な理由があるわけでもない。それは海の向こうの「幻の光」に誘われるようなものなのだ。
「異邦人」的なおなじみの主題ではあるが、その主題が表現とも共鳴しているように見える。
ロン…
著書を読んでからの視聴。
想定通りに撮ってしまった、という記述を読んでから観ると、確かにひとつひとつのカットが「置かれている」印象をうけた。
その中で、こどもや犬のシーンは、場所やではけの指定はあっ…
美しい作品だった。冬の視界を思い出させる低コントラストの映像、空間の広さやその周囲の様子を感じさせる的確な画角、人と人がコミュニケーションする時の自然な間、周囲の音と重なりながらも別レイヤーで響く人…
>>続きを読むさすが是枝監督、デビュー作から出来上がっています。
固定アングル、引いて長回し、単調なセリフ、飽きずに見ていられます。
昭和の下町と田舎がなんとなく懐かしい感じがします。
江角マキコさん決して上手く…
『海に出ると時々、遠くの方に“光”がきらきらと輝いている。その光を見ているとすうーっと引き寄せられるんだと。でもそこには光なんてない。幻みたいなもんなんやと、言うておった。人間生きてると、誰でもそう…
>>続きを読むとにかく画が美しかった。
葬列のシーンなど特に印象的。
夫を亡くしてしまった若い女性の喪失感と、それでも続く日常とか、いろんなエモーショナルなものが詰まっているはずなんだけどそれを説明的ではなくた…