お金、目に見える神。
神による、悪への手引き。
静寂という音が、鳴る。
鑑賞後、深く溜息が出た。
まるでずっと息を止めていた様な。
真綿で首を絞められていたような。
そんな重圧、苦しみが支配する84分。
84分⁉︎
観終わって、DVDに封入された冊子を読み、パッケージを見て、改めて驚く。
84分!
間違いなく150分位ありそうな内容だった。
色々なものを観た。
一枚の贋札から動き出す運命。
削ぎ落とされた台詞。
計算された構図。
鳴らぬ音楽。
鳴り響く音。
まさか犬の鳴き声にまで、意味を込めるなんて。
なんて映画だろうか。
多分、一度観ただけでは味わい尽くせていない。
なんなら劇場で観ないといけないかも知れない。
思い出した時、また味わおう。
苦く苦しい至福の84分を。