PERSPECTIVE

ラルジャンのPERSPECTIVEのレビュー・感想・評価

ラルジャン(1983年製作の映画)
5.0
ノイズを徹底的に排することで、究極のノイズを現出させる。まさに80年代のポストパンクと映画の偉大なる結婚である。

善悪のベクトルはなく、絶対的に巨大なアクションと、それを受容する空間が固く存在する。
その中では物語に導かれることはなく、アクションによって与えられた情緒の行きつく先に答えを見出すほかにない。

残忍な暴力も、痛快な救済も、同じところから端を発するのである。

この映画こそ、映画がたどり着いてしまった演出の限界点といっていいかもしれない。
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