なんて完成された作品だろう。
感動した、泣いた作品は山のようにあるが、完成度が怖くて身震いがした作品はそんなにない。
ロベール・ブレッソン監督の作品は「抵抗」「掏摸」「ジャンヌ・ダルク裁判」を観て、私は「ジャンヌ〜」が一番心を打たれた。
だが、この「ラルジャン」はなんというか、明らかにこれらの作品を遥かに凌駕している。
まだ「ジャンヌ〜」には残っていた人間味がここでは全て消え、そこには人間の行為とそれに対する神の声しか存在しない。
、、、こんなパーフェクトな作品を観たらもうどうすればいいのだろう。
「バルタザールどこへ行く」と「白夜」は絶対観たい。本当は映画館で観たいなぁ。ブレッソン作品は映画館のスクリーンがとっても似合う。
アキ・カウリスマキ監督「枯れ葉」でこの作品のポスターがとても素敵に使われてて気になっていたが、まさかまさかこんな凄まじい内容だとは思わなかった。
☆は間違いなく満点なんだけど、、それをしたら何か恐ろしい気がして。